金沢市千日町の真言宗雨宝院前に立つ六地蔵に、赤いマスクが着けられた。新型コロナウイルスの収束を願う檀家の女性が手作りし、道路沿いにそろいのマスクで並ぶ愛らしい様子が、道行く人々を和ませている。
高山光延住職(77)によると、マスクは23日ごろから地蔵に掛けられている。住職あてにも手作りのマスクがポストに届けられており、女性からは「こんな時期なので、声を掛けずにそっとかけておきました」との連絡があったという。
高山住職は「暗い時期が続くが、一つのともしびのように明るい話題と感じている。優しい気持ちを受け取り、とてもありがたい」と話した。