屋根付きふわふわドームなどの遊具がそろった氷見市海浜植物園の芝生広場

屋根付きふわふわドームなどの遊具がそろった氷見市海浜植物園の芝生広場

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再開見据えソフト充実 大規模改修の氷見市海浜植物園

北日本新聞(2020年5月5日)

 氷見市が子どもたちの遊びの場、大人の学びと交流の場として大規模改修した市海浜植物園が、新型コロナウイルス感染拡大の影響でリニューアルオープンできなくなっている。秋以降はメインホールなどの内装木質化のため休館を予定しており、本年度の営業期間が極めて短くなる可能性もある。関係者はやきもきしながらもワークショップ重視の「体験型植物園」として船出するため、ソフト充実に知恵を絞っている。

 大規模改修では展示庭園(中庭)を芝生広場とし、屋根付きふわふわドームやターザンロープなどの遊具を備えた。大温室は植物に代わって、各種講座や勉強会を開けるリカレント研修室やラウンジ、子ども向けネット遊具、よじ登るための突起が付いた壁などを整備。Wi―Fi(ワイファイ)環境が整っており、子どもを遊ばせながらテレワークもできそうだ。

 当初は大型連休前のオープンを見込んでいたが、新型コロナの影響で見送らざるを得なくなった。感染が終息に向かうのを待ってお披露目するが、めどは立っていない。

 園は国内唯一の「海浜植物園」として1996年にオープンし、当初は年間13万人の来園者でにぎわった。近年は4万5千人前後にとどまっており、再生を目指して昨年7月に改修に着手し、今年3月に完成した。事業費は約5億3千万円で、半分は国の地方創生拠点整備交付金で賄った。

 子どもの見守りスタッフ増員などで年間経費は従来より2千万円増える見通し。年間パスポートの発行などで有料入園者を増やし、収支バランスを図る計画となっている。夏休みには2万人以上の来園が見込まれる人気イベント「親子ふれあいまつり」を準備している。新型コロナ感染防止を考慮し、開催できても入園抑制を含め慎重な運営が求められる可能性がある。

 木質化はメインホールとエントランス、展示ホールの一部で行い、「ひみ里山杉」を用いて温かみのある内装にする。11~12月に着工し、年度内に完成する。事業費は約4800万円。

 園では木質化後の全面リニューアルオープンへ向け、木育を軸にした各種ワークショップのアイデアを練っている。秦裕司園長は「新型コロナが終息したら、体験型植物園として存分に楽しんでもらえるよう運営に磨きを掛けたい」と話している。

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