にぎわいの消えた河童橋=5日午前10時40分

にぎわいの消えた河童橋=5日午前10時40分

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上高地、閑散 相次ぐ地震と新型コロナ重なり

信濃毎日新聞(2020年5月6日)

 松本市安曇付近を震源とする地震が相次ぐようになって2週間がたった5日。北アルプス上高地を取材で訪ねると、遊歩道の斜面が崩れ、落石が目立った。新型コロナウイルスの感染拡大でにぎわいも消え、時折、「ゴー」という山鳴りが響いていた。

 上高地バスターミナルから明神池に向かう梓川左岸では、遊歩道に長さ約5メートルの亀裂が走り、直径1メートルほどの石が真ん中に落ちていた。斜面が崩れ、道の半分が土砂でふさがった場所も。遊歩道の維持管理を担う自然公園財団上高地支部の担当者は「もともと雪解けで落石などが生じやすい時季だが、地震が起きる前にはなかった」。相次ぐ地震の影響とみている。

 気象庁によると、4月22日から今月3日までに観測された震度1以上の有感地震は23日の震度4を含め71回。5日未明にも震度2を観測し、同支部野生動物専門員の香取草平さん(25)は「真下からドンと突き上げるような揺れだった。発表される震度よりも大きく感じる」と話す。

 例年なら観光客でにぎわう河童橋にも人の姿はなく、上高地にある旅館やホテル、北アルプスの山小屋は6日までをめどに宿泊営業を休業中。上高地観光旅館組合長の小林清二さん(65)は新型コロナと地震が重なり、「踏んだり蹴ったり」と嘆く。

 ただ、落石などが起きた時に「お客さんがいないのが不幸中の幸い」とも。断続的な揺れは収まりつつあるように感じるとも話していた。

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