田植えに励む輪島市民=同市の白米千枚田

田植えに励む輪島市民=同市の白米千枚田

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千枚田、市民が守る コロナでイベント中止 オーナーに代わり苗植え

北國新聞(2020年5月11日)

 輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で10日、市民ら100人が田植えに汗を流した。新型コロナウイルス感染拡大でオーナーらの田植えイベントが中止となり、市民がオーナーに代わり、世界農業遺産「能登の里山里海」を代表する地元の美しい景観を守ろうと、棚田に苗を植えた。
 田植えは1004枚の田んぼのうち、オーナーと市管理の計約600枚で行われた。新型コロナ感染予防のため、密集を避け、午前と午後の2回に分けてそれぞれ約1時間行われ、参加者は潮風を受けながら、丁寧に苗を手植えした。
 輪島市水守町の会社員坂本彩さん(34)は「田植えの経験はないが、地域に貢献したかった。作業をしてみて、こんなに大変だとは知らなかった」と話した。同市中段町の会社員塩士裕子さん(39)は「景色をよく見に来ているので、役に立ちたかった。手植えは腰が痛くて大変だが、少しでも役に立てたのならうれしい」と笑顔を見せた。
 白米千枚田愛耕会の堂前助之新代表(76)は「市民に手伝ってもらい、作業が進んで良かった。地元全員で誇れる千枚田にして、秋はオーナーにも参加してもらい稲刈りができるようになればうれしい」と話した。

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