工事用の足場が外された鼠多門=金沢市内

工事用の足場が外された鼠多門=金沢市内

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鼠多門、威容現す 復元整備、足場ほぼ外され

北國新聞(2020年5月17日)

 石川県が進める金沢城鼠(ねずみ)多門(たもん)・鼠多門橋の復元整備で16日、明治期の焼失以来となる威容がお目見えした。門の金沢城公園側は足場がほとんど解体され、黒(くろ)漆喰(じっくい)の海鼠(なまこ)壁(かべ)や真新しい灰色の鉛瓦がすっきりと見えるようになった。
 尾山神社側はまだ足場が残っているが、19日ごろまでに全ての足場が外される予定で、もうすぐ同神社側からも門の全容を見ることができる。
 鼠多門は左右の石垣に挟まれるように高さ約3メートルの門扉があり、その上に木造2階建ての櫓(やぐら)が建つ。櫓は幅約22メートル、奥行き約7メートル、高さ約9メートルで、延べ床面積は約324平方メートル。
 鼠多門橋は、江戸初期に建造された玉泉院丸と金谷出丸(現尾山神社境内)を結ぶ長さ32・6メートル、幅4・3メートルの木橋で、今月下旬に橋の囲いや足場の解体も始まる。
 公園側の通路整備など残りの工事を経て、7月中に完成する。

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