緊急事態宣言が解除されて初の日曜日を迎えた17日、県内は好天に恵まれた。北安曇郡白馬村の白馬岩岳マウンテンリゾートは例年に比べて人出は少ないものの、マウンテンバイク(MTB)や岩岳山頂のテラスから望む北アルプスを楽しむ人が訪れた。運営側は来場者の体調確認やゴンドラの消毒など、新型コロナウイルスの感染対策を徹底。自粛生活が続く中、来場者は久しぶりの観光に「開放的な気分」と喜んでいた。
同施設は16日から県民に限定し、2週間遅れでグリーンシーズンの営業を始めた。17日はMTBの愛好家が愛車と共にゴンドラに乗車。山頂から標高差521メートルを駆け降りるコースを疾走していた。
山頂テラスでは北ア白馬三山と新緑に染まる山腹が眼前に広がった。夫婦で訪れた安曇野市の会社員神保淳さん(36)は自宅勤務が続いたといい「息をのむ景色。リラックスできた」と笑顔を見せた。
運営する白馬観光開発(白馬村)は感染対策のため当面は週末営業とし、事前予約や人数制限をする。ゴンドラは乗車するたびに消毒を行う。和田寛(ゆたか)社長は「安心して楽しめる環境を提供していきたい」と話した。