自家製農産物を使った夕食やゲストハウスの設備などを紹介するスタッフ=16日、安曇野市

自家製農産物を使った夕食やゲストハウスの設備などを紹介するスタッフ=16日、安曇野市

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おうちで「旅の宿」気分 安曇野のゲストハウス「オンライン宿泊」

信濃毎日新聞(2020年5月18日)

 安曇野市三郷小倉のゲストハウス「安曇野地球宿」がインターネットを活用し、旅先で宿泊したような体験をしてもらう「オンライン宿泊」を始めた。新型コロナウイルス感染拡大で県境をまたいだ移動の自粛が求められる中、ネット経由で安曇野の魅力や宿の雰囲気などをPR。収束したら実際の宿泊につなげたい―としている。

 16日午後8時。「古民家を改築した建物です。寒いのでまきストーブを付けました」。ビデオ会議システムの「Zoom(ズーム)」を通じ、スタッフの畠山季久(きく)さん(38)らが、参加した「宿泊客」にゲストハウスを案内した。ウドの天ぷらやズッキーニの炒め物など、地場農産物を使って普段振る舞う夕食も並べ、「食べに来てくださいね」と呼び掛けた。

 この日、ズームを通じて宿泊気分を味わったのは、沖縄県糸満市や福岡市、埼玉県上尾市などの5組。ゲストハウスに泊まったかのように自己紹介し、それぞれの土地の魅力などを午後11時すぎまで語り合った。

 オンライン宿泊は、和歌山県のゲストハウスが始めた取り組みを参考に今月上旬に始め、3回目。常連客などに限ってきたが、今回に向けてはSNS(会員制交流サイト)で情報発信。地球宿に泊まったことがない福岡市の会社員、村井拓朗さん(34)は「好きな旅の話ができて楽しかった。画面で写真を見て、宿の人の声を聞き、ますます安曇野へ行きたくなった」。

 宿主の増田望三郎さん(51)は「双方向でやりとりすることで、より強くつながりを持てる。お客さんを呼ぶ新しいツールになり得る」と期待。新型コロナ感染拡大が落ち着いても継続したいと考えている。予約制で毎週土曜日に予定。これまでは無料だったが、今後は、実際の宿泊で使えるドリンク券などを付けて有料とすることを検討している。

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