展示にコウノトリのひなの剥製などが加わったコウノトリPR館のリニューアル=5月18日、福井県越前市都辺町

展示にコウノトリのひなの剥製などが加わったコウノトリPR館のリニューアル=5月18日、福井県越前市都辺町

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コウノトリPR館の展示を一新 福井県越前市 ひなの剥製も

福井新聞(2020年5月19日)

 福井県越前市白山地区のしらやまいこい館内「コウノトリPR館」(都辺町)がリニューアルし5月18日、同館で記念式典が行われた。展示パネルが一新され、全国でも例が少ないひなの剥製も加わった。現在は同地区の人工巣塔で今春生まれたひなのライブ映像が観察でき、国の特別天然記念物コウノトリをより身近に感じられる施設になった。21日に開館する。

 同地区で昨年5月に県内55年ぶりとなる野外コウノトリのひなが誕生したことを受け、市が今年の繁殖期に合わせて2011年開館のPR館を再整備した。昨年のひな3羽はふ化後数日で死んでしまったが、愛らしい姿の剥製として復活。市内に107日間滞在し、えっちゃんの愛称で親しまれながら昨年6月に死んだ成鳥の剥製とともに新たな展示の目玉になっている。

 昨年のペアは今年も同じ巣塔で産卵し、現在はひな4羽が巣立ちに向けて順調に育っている。館内には巣塔のライブ映像のほか、デジタルサイネージの設備を導入して産卵からふ化、現在までの様子をまとめた動画を放映している。

 生態などを解説したパネル展示も入れ替え、昭和30年代から続くコウノトリに関する市内の歴史も写真をふんだんに使って紹介。コウノトリをシンボルに環境に優しい農業の普及などに取り組む地域の団体の歩みも知ることができる。

 リニューアルでは、従来約60平方メートルだった展示スペースを約140平方メートルに拡張。プロジェクターなどを備えた一角は、会議やセミナーにも使える。整備費1400万円のうち半分は県補助事業を活用。自然と共生する里山づくりを進める「水辺と生き物を守る農家と市民の会」(水辺の会)は、別に展示費用300万円を寄付した。

 開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。21日から先着100人に記念バッジをプレゼントする。

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