厄よけのために祈りをささげたお札や土器が並ぶ「災いを除ける」展=19日、長岡市

厄よけのために祈りをささげたお札や土器が並ぶ「災いを除ける」展=19日、長岡市

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厄よけの品々並ぶ 長岡・県立歴史博物館 1カ月ぶり再開

新潟日報(2020年5月20日)

 新型コロナウイルス感染防止のため休館していた新潟県長岡市の県立歴史博物館が19日、約1カ月ぶりに再開し、特集展示「災いを除(さ)ける」が始まった。災害や病気から免れようと昔の人々がすがったお札や、疫病を払うとされる伝説で話題になった妖怪「光り物」の木版画など10点が並ぶ。

 「蘇民将来のお札」は、鎌倉時代に風土記に書かれた物語が由来の民間信仰。旅人に扮(ふん)した神をもてなした貧しい男の子孫であると掲げれば、災厄を逃れられるとされる。長岡市と南魚沼市の寺が配った現代の蘇民将来のお札が展示されている。

 長岡市の山田郷内遺跡から出土した鎌倉時代の木札には、梵字(ぼんじ)や古代中国から伝わったまじないの言葉が書かれ、願掛け・災厄よけとして用いられたという。

 見附市の40代会社員は「科学が発達していない時代の人々は、災厄よけに必死だったのだろう」と思いをはせた。

 6月14日まで。月曜休館。観覧料は一般520円、高校・大学生200円、中学生以下無料。

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