南砺市利賀地域で過疎化について研究する慶応大の学生が、利賀の山菜の詰め合わせをオンラインストアで販売する取り組みを始めた。特産品の販売を通して、利賀の魅力を全国に発信する。
オンライン販売を始めたのは、慶応大商学部の牛島利明教授(産業史)のゼミ学生。2012年に団体「利賀プロジェクト(トガプロ)」を設立し、定期的に利賀を訪れながら、市外に住みつつ地域に関わる「関係人口」の拡大などをテーマに活動している。
学生たちは5月に利賀で行われる春祭りにも獅子舞の担い手として毎年参加している。今年は新型コロナウイルスの影響で思うように現地を訪れることができないため、利賀の魅力を多くの人に知ってもらおうとオンライン販売を企画した。
山菜はオンラインストア「ルーラルストア」(東京)で取り扱う。ススタケ、ヤマフキ、ウドなど7品目からおまかせで5品目を詰め合わせで届ける。価格は3500円(税込み、送料別)。販売は27日まで。
トガプロのメンバーで4年生の安重春奈さん(21)は「外出自粛が求められる今だからこそ、利賀の山菜を自宅で味わい、楽しく過ごしてほしい」と話す。
学生たちの活動を支えている市商工会利賀村事務所の齊藤嘉久所長は「学生のアイデアで山菜の新しい販路が開けた。地元の生産者が商品に磨きをかけるきっかけになる」と期待する。
ルーラルストアのアドレスはhttps://shop.ruralfrontier.com/