茅葺き屋根の葺き替え作業=輪島市三井町小泉

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地元産カヤで葺き替え 輪島・三井「档の館」

北國新聞(2020年5月26日)

 輪島市三井町小泉の交流施設「茅葺庵(かやぶきあん)档(あて)の館」で、地元の茅場で刈り取ったカヤを使い、葺き替えが行われている。6年前から進められている葺き替えは6月中旬に完了する見込みだ。
 档の館では茅葺き屋根を6分割し、1年に1面ずつ葺き替えを行っている。今年は5月の大型連休中から、茅葺き職人の野村泰三さん(49)=金沢市在住=らが作業を始め、地元のカヤ600束を使い、葺き替えを進めている。古いカヤは堆肥となり、畑で再利用するという。
 関係者によると、茅葺き屋根は断熱性があり、三井地区ではかつて多く見られたが、現在は同館を含め2棟のみ。野村さんは「全国でカヤが不足している中で、地元で調達でき、リサイクルできる豊かな場所。こういう貴重な風景を次代へ残していきたい」と話した。

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