呉羽梨生産に取り組む(左から)青山さん、安川さん、関さん=安川梨園

呉羽梨生産に取り組む(左から)青山さん、安川さん、関さん=安川梨園

富山県 富山・八尾 特産

呉羽梨 僕らが守る 新規就農 毎年続く

北日本新聞(2020年5月27日)

 富山市特産の呉羽梨を生産する農家の高齢化が課題となる中、新たな担い手が加わっている。家業を継いだ若者のほか、農業に魅力を感じ新規就農した県外出身者もいる。若手たちは呉羽梨の出荷を続けるため助け合いながら生産に励んでいる。

 県農林振興センターによると、呉羽梨農家は60代以上が全体の約8割を占め、平均年齢は68歳。2003年には富山、射水両市で359軒あったが、19年には280軒に減少した。こうした中、16年からは毎年、新規就農が続いている。

 呉羽梨農家の最年少は29歳。県の研修機関「とやま農業未来カレッジ」(富山市吉岡)に通った後、18年に就農した青山航さんだ。富山市吉作で畑を借り、4種類を生産している。「カレッジでは栽培から販売の仕方まで実践に沿った研修を受けられ、ありがたかった」と振り返る。

 4年目の関英明さん(41)も射水市の畑を借りて5種類を生産。千葉県出身で、13年の転勤を機に富山で住み始めた。呉羽梨の収穫を体験した際、興味を持ち転職を決めた。ナシの栽培方法も知らなかったというが、「経験豊富な仲間が栽培のアドバイスや台風対策の手伝いをして支えてくれた」と話した。

 富山市東老田の「安川梨園」の安川尚志(ひさし)さん(43)は、家業を継ぐことを決め、父と共に栽培に取り組んで10年目。同世代のナシ農家が増えていることに喜びを感じている。新しい農家を応援するため積極的にナシについて情報交換を行っており、「多くの農家で果樹の情報交換ができればおいしい呉羽梨が作れる。長く愛される呉羽梨をみんなで守っていきたい」と話している。

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