福井県内最大の養殖トラフグ産地、敦賀市西浦地区で5月29日、稚魚をいけすに移す作業が始まった。1年半かけて体長約40センチに育て、「敦賀ふぐ」として県内や関西などへ出荷する。
市海水養魚協会の8軒が7月上旬までに、県内や長崎県産の体長7センチほどの稚魚計11万3千匹を仕入れる予定という。
同市色浜の漁師の男性(36)は長崎産の計2万5千匹を仕入れる計画で、この日は1万匹が届いた。男性や父(63)ら4人で成育状況などを確かめながら沖合約100メートルのいけすに投入した。
男性は「エサの食いつきも良く元気よく育ちそう。出荷するころにはコロナが収まっていてほしい」と話していた。