ミカンの木の生育状況を確認する関係者=中能登町坪川

ミカンの木の生育状況を確認する関係者=中能登町坪川

石川県 和倉・七尾・羽咋・かほく 特産

中能登ミカン 栽培5年目、今秋初出荷

北國新聞(2020年6月3日)

 石川県中能登町で2016年から特産化に向け栽培されているミカンが秋に初出荷を迎える。昨年は冬場の急激な寒さによる生育不足で出荷は幻に終わったが、今年は苗木が順調に育ち、市場投入のめどがついた。県や町、JAの協力を得ながら、手探りでスタートして5年。38軒に増えた農家や関係者は収穫を心待ちにしている。
 道の駅「織姫の里なかのと」が中心となってミカン栽培が始まった。駅内の直売所は地元の野菜が豊富に並ぶが、果物はほとんどが町外産。このため、地場産の果物の販売品目を増やす目的で、台風の影響が少なく、県内で競合が少ないミカンに目をつけた。
 栽培農家は年々増え、現在は38軒が「宮川早生(わせ)」という品種の約250本を育てている。県中能登農林総合事務所などの栽培講習会で栽培法を磨いてきた。
 当初は、昨年の初出荷を見込んでいたが、寒さで実が凍る「凍害」によって、十分な収穫ができず断念した。試食した生産者は「とてもコクがある」「甘酸っぱく、いい味わいだ」と満足げな様子で、せん定などさらなる技術向上に励む決意を示した。
 現在はミカンの木につぼみが付き始め、6月には白いかれんな花を咲かせる。町などによると、1本の木から約200個の果実が付き、収穫期の11月頃には鮮やかなオレンジ色が一面に広がる。
 栽培に励む竹野求さん(82)=同町坪川=は、冬場の温度管理などが苦労したといい「無事に秋を迎えられるよう、害虫対策なども徹底していきたい。収穫が楽しみだ」と笑顔で話した。

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