辰野町の下辰野商店街の一角で19日、町の観光情報を提供し、町内を巡る自転車も貸し出しす拠点「グラバイステーション」が営業を始める。町内の一般社団法人「○(まる)と編集社」が空き店舗を活用して整備し、さまざまな人が立ち寄る場所づくりを目指す。開業を前に7日、関係者にお披露目した。
町内の個人事業主らでつくる同法人は、空き家対策をはじめとする地域課題の解決などを目指し、2018年に発足。町内でお薦めの商店や特徴的な宿泊施設を紹介するホームページ(HP)を制作している。HPをきっかけに町を訪れた人に各店、施設を回ってもらおうと自転車の貸し出し拠点の設置を考えた。
ステーションでは、電動アシストスポーツ自転車や未舗装路も走れる自転車などを貸し出す。理事の奥田悠史さん(32)は「1日で町に点在する文化や商店を見て回るには、自転車がちょうどいい。これからの町づくりの形を提案したい」とする。今後、町内農家による野菜の直売や雑貨販売のコーナーも設ける。
ステーションは19日以降、週末の金、土、日曜に営業する。午前10時〜午後5時。問い合わせは理事の小口良平さん(電話090・7732・1198)へ。