小松市の木場潟カヌー競技場で強化合宿中のカヌー日本代表選手は13日、同所で、和田慎司市長から激励を受けた。市出身で、東京五輪のカヌースプリント男子K4代表の松下桃太郎選手(32)=自衛隊=は「最高の環境」の地元で練習できることへの謝意を伝え、「まだまだ伸びると思う。五輪の1年延期をプラスに捉え、集中を切らさず頑張りたい」と力を込めた。
雨の中、特設テントに選手20人が集まり、地元ジュニアクラブの子どもらが出迎えた。和田市長は「来年の大会では日の丸がたくさん揚がることを願っている」と期待を寄せ、松下選手らに記念品を贈った。
日本カヌー連盟の木村文浩スプリント強化委員長やコーチがあいさつし、松下選手と共にK4で五輪切符をつかんでいる藤嶋大規(自衛隊)水本圭治(チョープロ)宮田悠佑(和歌山県教育センター学びの丘)の各選手も抱負を語った。
松下選手は9月にハンガリーで開催予定の世界選手権を見据え「大会があると信じて個人の能力を上げるためしっかり追い込み、いい成績を残したい」と話した。