長野市茶臼山動物園に15日、愛知県豊橋市の動植物園で育ったアミメキリンの雌「キララ」が仲間入りした。今月末で2歳になるキララは、茶臼山動物園で昨年3月に27歳で死んだ雌「カナエ」のひ孫に当たる。16日から一般公開する予定だ。
キララは高さ約3メートル、体重は400キロほど。トラックで茶臼山動物園に運び込まれると、暴れることなく自室に入った。しっぽをゆっくり振りながら部屋の片隅で静かに周囲をうかがった。
新たな環境に慣れるよう当面は自室で過ごす。将来は雄「ガンバ」や雌「ミモ」と一緒に暮らす構想で、繁殖への期待もある。この日は仕切りの先にいるミモに興味を持ち、鼻先をくっつけて「あいさつ」する場面もあった。
26年間、カナエを世話した飼育員の中山章洋さん(49)は「カナエの血を引くキリンと出会えたことに不思議な気持ち。仲間が増えてにぎやかになった」と話していた。