オープンしたグランピング施設の内部。二つのテントを組み合わせる「ツインドーム」型とした

オープンしたグランピング施設の内部。二つのテントを組み合わせる「ツインドーム」型とした

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霊仙寺湖畔に「ツインドーム」10棟 飯綱町でグランピングを

信濃毎日新聞(2020年6月19日)

 飯綱町の飯綱東高原の霊仙寺湖畔に6月、充実した設備で宿泊やアウトドア体験を楽しめる「グランピング」の施設がオープンした。近くの「いいづなリゾートスキー場」を町から購入した民間業者などが、一帯のブランド力を高めようと整備。善光寺(長野市)や地獄谷野猿公苑(山ノ内町)、松本城(松本市)などに足を延ばすための「信州観光のハブ(拠点)」を目指すとしており、町も協力する姿勢だ。

 観光業などの「ファースト・パシフィック・キャピタル」(東京)が町有だった同スキー場や近くのゴルフ場を2018年に購入。グランピング施設は、パターゴルフ場の跡地を活用し、関連会社と整備した。

 テントは10棟を用意。二つのドームを組み合わせた「ツインドーム」型が特徴で、広々とした内部からは霊仙寺湖や近くの山並みを見渡せる。冷暖房を完備し、冬季も営業する。1棟は最大5人収容。料金は1人1泊3万円前後からで、飲食代や周辺施設の使用料なども含む。

 スキー場などの売却時、地元からはグリーンシーズンの振興策を期待する声も出ていた。近くにはオートキャンプ場もあり、ファースト社の日野洋一社長は「あらゆるタイプのキャンプを楽しめる統合型キャンプリゾートとして打ち出したい」と強調。湖でのワカサギ釣りといった周辺のアウトドア体験とも合わせてPRし、集客につなげたいという。

 長野市の中心市街地から車で30分ほどの距離。日野社長は「いろいろな観光資源の『へそ』に当たる」とし「10年後には移住滞在型観光の拠点としてブランドを確立させたい」と展望する。峯村勝盛町長は「広域的な観光情報の提供など、町としてもできる限り協力していきたい」と話している。

 問い合わせは施設窓口(電話026・253・8188)へ。

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