クタベのスタンプを押したトートバッグと布マスクを紹介する黒田さん(左)と佐伯さん=立山芦峅ふるさと交流館

クタベのスタンプを押したトートバッグと布マスクを紹介する黒田さん(左)と佐伯さん=立山芦峅ふるさと交流館

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霊獣クタベで地域元気に 立山芦峅ふるさと交流館

北日本新聞(2020年6月20日)

 立山町芦峅寺地区の住民たちが、疫病退散の御利益があるとされる霊獣「クタベ」の絵を入れたトートバッグや手作りマスクを立山芦峅ふるさと交流館で販売している。立山ゆかりのクタベが新型コロナウイルスで注目を集めていることから、地区のキャラクターに位置付け、今後も地域おこしに生かしていく。

 クタベは顔は人で体が獣の姿をした霊獣。立山で薬種を採取した人の前に現れ、疫病の流行を予言したと伝わる。姿を見れば病の難を逃れられるとされ、疫病よけとして描かれた刷り物が江戸期に流行した。昨年夏に地元の立山博物館でクタベの資料が展示された。

 芦峅女性の会が今春、住民のために布マスクを製作。伝統行事「おんば様のお召し替え」の白装束作りで余った布を活用した。

 同会顧問、佐伯照代さんが、感染防止の願いを込め、マスクにクタベの絵を入れることを提案。同会の黒田洋子さんと志鷹崇子さんが作ったクタベのスタンプをマスクの隅に押したところ好評で、トートバッグと共に販売することにした。

 同地区では今秋開催予定だった女人救済儀式・布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)が中止となり、来年の開催が期待される。佐伯さんは「布橋灌頂会に向け、クタベにちなんだグッズの商品化を進めるなど地域を盛り上げていきたい」と話している。

 トートバッグは500円、マスクは300円。トートバッグは購入者がその場で好きなスタンプを押すこともできる。問い合わせは立山芦峅ふるさと交流館、電話076(482)1756。

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