来年3月末で閉館する福井市文化会館=福井県福井市春山2丁目

来年3月末で閉館する福井市文化会館=福井県福井市春山2丁目

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コロナ苦境の文化芸術、未来考えよう オンラインでシンポ

福井新聞(2020年6月25日)

 福井県福井市のNPO法人福井芸術・文化フォーラムは6月28日、地域と文化芸術の未来を考えるオンラインシンポジウムを開く。新型コロナウイルス禍で劇場やホールの運営が苦境に立たされ、福井市では財政難や市街地再開発で文化施設の閉館が相次ぐ中、文化芸術の価値を見つめ直し、地域に必要とされる劇場やホールについて専門家の話を通して考える。聴講者を募っている。

 劇場やホールはコロナ禍で休業を余儀なくされ、再開後も観客同士の距離を保つため定員を制限するなど、従来のような運営ができる見通しの立たない状況が続く。

 加えて福井市では、築50年超と老朽化した文化会館の来年3月末の閉館が決まり、新しい文化会館の整備計画は財政難で凍結されたまま。本格的な音響機器を備えたホールとスタジオがある響のホールは、JR福井駅西口の再開発に伴い今月末で閉館となる。市民が文化芸術を鑑賞し、発表し、集い創造する場が相次いで失われる状況にある。

 シンポジウムでは、市文化会館を拠点に市民参画型の舞台芸術を企画運営する福井芸術・文化フォーラムの荒川裕子アートマネージャーが、シンポの企画経緯を報告。「みんなの劇場」をコンセプトに新しい市民会館の整備を進める香川県丸亀市文化課の村尾剛志・市民会館建設準備室長が事例発表する。

 文化政策や文化施設運営のコンサルティングを専門とする一般社団法人「芸術と創造」の綿江彰禅代表理事=福井市出身=と、ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室の大澤寅雄主任研究員が講義する。登壇者4人でパネル討論する。

 荒川さんは「人は文化芸術で新しい価値観に触れ、その人がまちをつくる。人に優しいまちであってほしい」と話している。

 午後1時半から。ビデオ会議アプリ「Zoom」を使う。聴講は先着50人で、同フォーラムのホームページから申し込む。フェイスブックのページでも生配信する。無料。問い合わせは同フォーラム=電話0776(23)6905。

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