マスクで福井県の大野市らしさを感じて楽しんでもらおうと同市観光協会は7月1日から、市内観光名所のイラストがかわいらしいオリジナル手ぬぐいで作ったマスクを販売する。本格的な夏に向け通気性や肌触りの良い、涼しい着け心地に仕上げた。売り上げの一部は、新型コロナウイルス対策や医療従事者支援に充てる。
材料の手ぬぐいは昨年販売を始めた観光商品。爽やかな青色を基調に、越前大野城や六呂師高原の星空などをイメージしたイラストが描かれている。マスクはイラストが見えるように工夫して作られており、一つ一つデザインが異なる"一点物"だ。
同協会の職員らが夏用マスクについて考える中で、大野市民のために何かできないかと考案した。マスクは全て職員ら3人の手作り。地元着物店のさらしを裏地に使いサラッとした着け心地にし、鼻の部分を高めに作ることでメガネの曇りを抑えるなど、随所に心を配っている。
立体とプリーツの2タイプを計100枚用意した。なくなり次第、受注生産を考えている。やや大きめの1サイズを用意しているが、子ども用も希望があれば生産を検討する。
同協会の広沢由理さんは「手ぬぐいのデザイン自体がかわいいので、マスクにしてもかわいい。優しい着け心地で見た目にも涼しく、黙っていても大野のアピールができる」と話している。
マスク1枚につき100円を、新型コロナウイルス対策や医療従事者への支援に充てる。窓口は未定だが、年内に寄付する予定。
1枚400円(一部デザインは500円)。11月30日まで、同市元町の同協会窓口で販売、予約を受け付ける。問い合わせは同協会=電話0779(65)5521。