大町市平の劇団四季記念館を改称した「浅利慶太記念館」で3日、劇団創設者で演出家の故浅利慶太さんのブロンズレリーフが除幕された。浅利さんが総合プロデューサーを務めた長野冬季五輪開閉会式の資料など新たな展示が加わり、4日に開館する。
五輪コーナーでは、開会式で子どもたちが着た「雪ん子」の衣装や、成功を祈願して善光寺が浅利さんに贈った御札、五大陸を映像で結んだ大合唱を指揮した小澤征爾さんらと浅利さんが一緒に納まった写真などを並べた。
浅利さんが演出を手掛け、イタリアのミラノ・スカラ座で初演されたオペラ「蝶々夫人」の小道具などと隣接して展示されている。開閉会式とオペラをそれぞれ30分にまとめた映像も見られる。
浅利さんの生涯を紹介したコーナーで、愛用した机を見た妻で俳優の野村玲子さん(58)は「13日で三回忌になるが、今もそこに座っているような感覚」と感慨深げだった。月曜休館。