運行を再開した観光列車に手を振る菅原さん=穴水町根木

運行を再開した観光列車に手を振る菅原さん=穴水町根木

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のと鉄道「里山里海号」再開 「悦ちゃん婆ちゃん」も再会にどきどき

北國新聞(2020年7月5日)

 のと鉄道(穴水町)の観光列車「のと里山里海号」が4日、約80日ぶりに運行を再開し、乗客が「世界農業遺産」に認定されている能登の里山里海の光景を車窓から楽しんだ。
 観光列車の乗客に手を振ることを日課にする「悦ちゃん婆ちゃん」こと、菅原悦子さん(85)=穴水町根木=も運行再開を待ちわびた一人。久しぶりに窓越しの再会を果たし「うれしくて、胸がどきどきした」と笑顔を見せた。
 菅原さんは、2015年の里山里海号の運行開始からほぼ毎日、列車が通る度に手を振り、乗客に「能登の優しさ」を伝えてきた。しかし、コロナ禍のため4月13日の運休以降は「気が抜けたようで、いつもの時間に列車が来ないと思うと寂しかった」という。
 再開後初めてとなる穴水駅発の観光列車が午前11時過ぎ、自宅近くの「ぼら待ちやぐら」を望むビューポイントに到着。断続的に降っていた雨もやみ、約1分間停車し、菅原さんは何度も大きく手を振り、頭を下げながら、言葉を超えた気持ちを乗客に伝えた。
 列車に同乗した同社関係者は「車内で悦ちゃん婆ちゃんを紹介したところ、皆さんが快く手を振り返してくれた。『あっ、いたー』と大喜びする子どもたちもいた」と話した。
 再び、青色の観光列車を出迎えた菅原さん。「今思えばあっという間。体と足が自然に動いた。ずっと続けたい」とはにかんだ。

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