飯田市の名勝・天竜峡を周遊するための遊歩道「龍東(りゅうとう)道(どう)」が開通し、6日、近くで記念式典が開かれた。龍東道の開通で、JR天竜峡駅近くの姑射橋(こやきょう)から、昨年11月に開通した三遠南信道天龍峡大橋まで、見どころがある一帯を1周できる遊歩道が完成した。地元の観光関係者らは新たな目玉になると期待している。
龍東道は、天龍峡大橋に併設されている歩道「そらさんぽ天龍峡」東端の下村広場から今村公園までの約820メートル。市は天龍峡大橋開通を受けて整備を進めてきた。そらさんぽ天龍峡側から龍東道に入ると、まずつづら折りの急な下りがあり、下りきってからは北側の今村公園に向かって上り坂になる。
この日、下村広場近くの集会所で開かれた式典で、天龍峡温泉観光協会長の竹村公秀さん(77)が「自分も歩いてみたがタフなコース。健脚に自信がある人など、これまでとは違う客層を呼び込めるのではないか」と話した。