道遊の割戸やトキが浮かび上がった田んぼアート=7日、佐渡市新穂青木

道遊の割戸やトキが浮かび上がった田んぼアート=7日、佐渡市新穂青木

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水田にトキくっきり 佐渡・新穂青木 田んぼアート見頃

新潟日報(2020年7月10日)

 世界遺産登録を目指す佐渡金銀山の絵柄をあしらった新潟県佐渡市新穂青木の田んぼアートが見頃を迎えている。本年度有力視されていた国内推薦選定は新型コロナウイルスの影響で見送られたが、色とりどりの稲が織りなす複雑なデザインを一目見ようと多くの市民が訪れている。

 減農薬などでトキの餌となる生物を育む市認証米「朱鷺と暮らす郷(さと)」をPRしようと生産農家と市が2017年から毎年企画している。

 今回は、約30アールの水田に佐渡金銀山のシンボル「道遊の割戸」や小判があふれる千両箱、翼を広げるトキの絵柄を5色の稲で表現した。また、新型ウイルスの影響下でも無事に稲作ができることを喜び、「感謝」の文字も施している。

 市農業政策課などによると、6月中は延べ約4000人の来場者がいた。今年は適度な雨量と気温に恵まれ、稲の成育は良好だという。稲刈りを予定している10月3日まで、成長の段階に応じて色の変化が楽しめる。

 田んぼアート近くの堤防上には、絵柄全体が見下ろせる観賞・撮影スポットを設置した。同課は「これからますます発色が良くなり、絵柄がはっきりとしてくる。今年は島内の催しが少ないので、家族で気軽に立ち寄れる場所として活用してほしい」としている。

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