80ある地酒の酒蔵を示した信州の地図。酒瓶を地図の脇にずらりと並べた

80ある地酒の酒蔵を示した信州の地図。酒瓶を地図の脇にずらりと並べた

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信州の80酒蔵を紹介 千曲の県立歴史館が企画展

信濃毎日新聞(2020年7月11日)

 千曲市の県立歴史館で11日、県内の日本酒造りの歴史などを紹介する企画展「地酒王国信州」が始まる。県内の酒蔵数は80で、都道府県別で新潟県に次いで2番目に多いといい、地域性を反映した豊かな酒文化に親しんでもらおうと企画した。8月23日まで。

 会場には、各地の酒蔵の位置を示す信州の地図を展示した。酒蔵数は江戸時代に200ほど、明治初期には千軒を超えたが、戦時中の統合などで減ったことなどを解説。戦後、知名度を高めようと各酒蔵などが東京・新橋駅前に大衆居酒屋を開いたり、「信州清酒宣伝カー」を走らせたりしたことを紹介している。

 県酒造組合会長で、「白馬錦」の薄井商店(大町市)の薄井朋介さん(68)は、新型コロナウイルスの影響などで酒造りや販売は現在、「苦しい」とする。「展示を見て、地酒をまた飲んでくれたらうれしい」と話した。

 8月8日午後1時半から、信州の地酒の地域性や未来などについて考えるトークセッションを開催。同22日午後1時半からは、信州の酒文化の歴史や雑学の講演会がある。ともに予約が必要。問い合わせは県立歴史館(電話026・274・2000)へ。

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