山ノ内町の志賀高原で9月13日、自転車の競技会「志賀高原ヒルクライム2020」(実行委員会主催)が初めて開かれる。国道292号の群馬県境・渋峠から長野県側14キロ余が同日午前5時から正午まで、通行止めとなる。行楽シーズンでもあり、近くに適当な迂回(うかい)路もないため、実行委事務局の町観光商工課が協力を呼び掛けている。
志賀高原では2014年から4年間、木島平村や栄村、野沢温泉村までを巡る自転車の催し「志賀高原ロングライド」が開かれていた。参加者らから「サイクリストの聖地とされる渋峠を走りたい」との声があり、町は国道292号の交通量調査や安全対策を講じ、開催にこぎ着けた。
通行止め区間は、「20号カーブ」と呼ばれ、ジャイアントスキー場方面に向かう「白樺ルート」との分岐点から、渋峠まで。一の瀬や奥志賀高原には通り抜けられる。
ヒルクライムのスタート地点は、サンバレースキー場の駐車場。午前7時から3分おきに約100人ごとのグループに分かれ、13・1キロ先にある標高差743メートルの渋峠を目指す。既に500人の定員に達しているため、エントリーはできない。