野外恐竜博物館で化石の発掘体験を楽しむ親子連れ=7月14日、福井県勝山市北谷町杉山

野外恐竜博物館で化石の発掘体験を楽しむ親子連れ=7月14日、福井県勝山市北谷町杉山

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化石発掘体験歓声戻る 県立恐竜博物館20年

福井新聞(2020年7月15日)

 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は7月14日、新型コロナウイルス感染防止対策を一部緩和し、本格的に県外客の受け入れを始めた。同市北谷町杉山の発掘現場近くにある野外博物館の今季営業もスタート。子どもたちが化石発掘体験などを満喫し歓声を響かせた。恐竜博物館はこの日、開館20年を迎えた。

 バスツアー形式で行う野外博物館の見学や発掘体験は、新型コロナ対策で定員を1回90人から30人に減らすなどして予定より約2カ月半遅れで再開した。初回のツアーには、家族連れを中心に27人が参加した。

 発掘体験で子どもたちはお父さんやお母さんの手を借りながら、たがねとハンマーで石を割っていた。植物や貝の化石を見つけると「あったあ」と大喜びしていた。

 県外客の受け入れを待って京都市から家族3人と訪れ、野外博物館も楽しんだ男児(5)は「体験は面白かったし、化石を見つけることもできてうれしい。また来たい」と声を弾ませた。

 博物館は新型コロナの影響で2月末から臨時休館し、6月15日に3密回避対策で予約制を導入した上で再開した。7月13日までは県外からの来訪自粛を呼び掛けるとともに入館者を1日2千人に限定。14日からは受け入れを1日3千人に増やした。

 この日は、本館と野外を合わせて県外客を中心に515人が訪れた。再開後の平日の入館者は平均200人程度だったといい、竹内利寿館長は「節目ということもあって少し増えたが、まだまだこれからだと思う」と今後に期待した。

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