威容を放つ鼠多門を見学する内見会参加者=金沢市丸の内

威容を放つ鼠多門を見学する内見会参加者=金沢市丸の内

石川県 金沢市周辺 その他

鼠多門、開く 橋も完成、18日供用開始 金沢城公園

北國新聞(2020年7月18日)

 金沢城公園で復元整備が進められていた鼠多門(ねずみたもん)・鼠多門橋が完成し、18日午後1時に供用が開始される。国内の城郭建築として唯一、黒漆喰(くろじっくい)の海鼠(なまこ)壁(かべ)が再現され、1884(明治17)年の焼失から136年ぶりに往時の姿がよみがえった。公園と尾山神社を結ぶ橋とともに、城下町金沢の新名所として魅力が増した。
 17日は報道や観光業界の関係者を対象とした内見会が開かれた。
 鼠多門は木造2階建ての櫓(やぐら)門で、二の丸御殿と金(かな)谷(や)出丸(でまる)(現尾山神社境内)を行き来する際の出入り口として機能した。石川県は2014年から埋蔵文化財調査を行い、18年6月に着工した。石垣の上の櫓は高さ約9メートル、幅約22メートル、奥行き約7メートルとなっている。
 城内最大規模の木橋だった鼠多門橋は長さ32・6メートル、幅4・3メートルで整備された。門と橋を合わせた総事業費は約20億円に上った。入館は無料。
 県は18日、鼠多門・鼠多門橋の完成式を行うほか、完成記念イベントとして金沢城公園内で太鼓演奏や鷹(たか)匠(じょう)の実演を実施する。同日夜からは鼠多門・鼠多門橋や国立工芸館のライトアップを開始する。

えきねっと びゅう国内ツアー

金沢市周辺 ニュース