白馬診療所の看板を掲げる昭和大医学部卒業生の研修医=23日、白馬村

白馬診療所の看板を掲げる昭和大医学部卒業生の研修医=23日、白馬村

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白馬岳の診療所 卒業生伝統守る

信濃毎日新聞(2020年7月24日)

 北アルプス白馬岳(2932メートル)頂上直下の白馬山荘に23日、昭和大医学部(東京都)の白馬診療所が開設された。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で医師を手伝う学生が来られないが、90年近い伝統を守ろうと卒業生が運営。この日は卒業2年目の柚木崎(ゆのきざき)明彦さん(28)と水野真夏さん(26)、1年目の中谷敦さん(27)の研修医3人が訪れ、24日に登ってくる医師がすぐに診察できるよう、消毒スプレーや血圧計などの準備をした。

 3人は午後4時ごろ到着し、診療室に看板を掲げた。水野さんは「学生の時に先輩たちに助けられた。少しでも役に立ちたい気持ちで登ってきた」。柚木崎さんは登山者に対し「交通機関でも密を避けた行動を取るようにしてほしい」と求めた。

 白馬診療所は1931(昭和6)年に開設。例年、7月中旬から1カ月間、同大の「白馬診療部」の学生とOBの医師が交代で登り、具合が悪くなった登山者の診察などをしてきた。学生のうちから診察や問診の技術を高める機会だが、今年は感染防止のため学生は参加できず、8月10日までの週末を中心にOBの医師や研修医が滞在する。

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