山根さん(右)のアドバイスを受け、ぐい飲み作りに取り組む利用者=南砺市井波

山根さん(右)のアドバイスを受け、ぐい飲み作りに取り組む利用者=南砺市井波

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木彫刻体験してみて いなみ木彫りの里

北日本新聞(2020年7月27日)

 南砺市観光協会と同市のいなみ木彫りの里創遊館は、地元の彫刻士が木彫刻のぐい飲み作りなどを直接指導する彫刻体験会に力を入れている。新型コロナウイルスの影響で観光客は減少したが、体験会は県の観光割引キャンペーンに選ばれ、今後の利用者増加に期待がかかる。彫刻士にとっても観光客の井波彫刻に対する声をじかに聞ける貴重な機会となっている。

 体験会は井波地域の伝統工芸である木彫刻を身近に感じてもらおうと2017年に始まった。ぐい飲み、スマートフォンスピーカー、アクセサリーケースの3コースがある。会場は同市井波の市指定文化財「黒髪庵」で、講師は井波彫刻士4人が務める。

 市観光協会によると利用者は17年124人、18年155人、19年223人と増加。少人数でプロの指導を受けられる点が好評という。ぐい飲みコースは、近くの若駒酒造で自分のぐい飲みを使った試飲を楽しめる。

 今年度は新型コロナの影響で4~6月は体験会を中止したが、7月から再開。県の観光割引キャンペーン「ドコイコ?とやま旅」に選ばれ、21日時点で7件の予約があった。

 11日に参加した富山市住友町の会社員、原太郎さん(26)は同キャンペーンで体験会を知ったという。ノミを使ってぐい飲みの原型を好みの厚さや形状に仕上げ、「自分で作ると愛着が湧く」と笑顔を見せた。

 講師を務めた彫刻士の山根真由美さんは「お客さんが木彫刻のどこに興味を持っているのか知ることができ、彫刻士の幅が広がる」と言う。

 同協会事業企画担当の荒井有紀さんは「体験を通じ、県民の皆さんに井波彫刻の魅力を知ってほしい」と話す。同キャンペーン期間、ぐい飲みコースは1人1500円(税込み)。問い合わせは同協会、電話0763(62)1201。

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