伊那市西町の飲食店「クラベ・コンチネンタル・デリカテッセン」は27日、伊那谷産のアカマツで作った食用炭を使った「ガレット」と「ケーク・サレ」の新メニューを発表した。食用炭は無味無臭が特徴で、粒状にしてそれぞれ生地に練り込んだ。オーナーシェフの渡辺竜朗さん(48)は「伊那谷が凝縮されたメニューを味わってほしい」とPRしている。
食用炭は「伊那赤松妙炭」。木炭など製造・販売の伊那炭化研究所(箕輪町)と、健康食品開発・販売の炭プラスラボ(横浜市)が協力して開発。商標登録して2014年からサプリメントなどとして販売している。同社によると、炭には体温を上げる効果があるとされる。伊那商工会議所(伊那市)が伊那谷のPRにつながる商品企画に向け仲介した。
メニューは渡辺さんが考案。「ガレット」(税別1380円)には、生地に粒状にした食用炭を約1%入れ、10種類ほどの地元産の野菜を添えた。塩味のパウンドケーキ「ケーク・サレ」(同420円)にも地元産のトマトやズッキーニ、パプリカなどの野菜が入っている。
渡辺さんは「食用炭はどんな料理にも使いやすい。健康にも良いので今後もメニューを展開していきたい」と話している。