青年海外協力協会(JOCA)本部にある焙煎機の前で販売するコーヒー豆のパックを持つ増田さん

青年海外協力協会(JOCA)本部にある焙煎機の前で販売するコーヒー豆のパックを持つ増田さん

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JOCAがコーヒー販売へ 駒ケ根「協力隊に思いはせて」

信濃毎日新聞(2020年7月30日)

 駒ケ根市の青年海外協力協会(JOCA)は8月1日、自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆や粉の販売を始める。焙煎や袋詰めなどは今後、障害者に担ってもらう。2018年に本部を市内に移転した当初から計画。3種類のブレンドを中心に、青年海外協力隊員が栽培に関わった豆も期間限定で販売し、国際協力活動を発信する。

 コロンビアやエチオピアなど中南米やアフリカの豆を仕入れ、バランスの良い定番、こく深い味、フルーティーな味の3種類のブレンドにする。中央アルプス千畳敷カールにリニア中央新幹線を組み合わせたマークに、大手コーヒーチェーンの名をもじり「JOCABUCKSCOFFEE」とのロゴも作った。豆を入れる金属製の缶やロゴ入りTシャツも販売する。

 JOCAは本部が入る市民活動支援センター「ぱとな」を地域住民の交流の場にしようと焙煎したコーヒーを50円で提供してきた。本部近くに現在建設中の健康づくり施設では、障害者が就労予定で焙煎や販売を担当してもらう。

 コーヒーは途上国で多く生産され、協力隊の派遣国も多い。東ティモールやフィジーなど珍しい国の豆が隊員経由で手に入った場合は「協力隊コーヒー」と銘打って売る計画もある。担当の増田学さん(38)は「産地で全く違う風味を楽しみながら、協力隊の活動に思いをはせてほしい」。100グラム税込み550円、200グラム同1100円。全国5カ所の拠点でも販売する。

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