小さいために見つけるのが難しいとされるキノコ「アリノタイマツ」が、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡の一角で群生している。
「アリが持つたいまつ」の名前の由来通り、高さは3~6センチ、直径は3~7ミリほど。細長くオレンジ色で、落ち葉が少なくコケが生える場所で夏から秋に見られる。朝倉氏遺跡では、昨年7月に初めて確認され、今年は福井市職員が7月19日に見つけた。
福井きのこアドバイザー会の笠原英夫会長は「キノコは雨が降るほど生える種類も数も多くなる。アリノタイマツの群生は今年の長梅雨が影響しているのかもしれない」と話している。笠原会長は数十年にわたって観察活動を続けているが、4回しか確認したことがないという。