高気圧に覆われた4日の県内は、晴れて気温が上がった。最高気温は富山で35・2度となり、今年初めて35度を超える猛暑日となった。このほか高岡(伏木)34・6度、秋ケ島34・4度など県内全10観測地点で30度を上回り、魚津を除く9地点で今年最高を記録した。
富山、高岡、魚津、滑川、小矢部、立山の6市町では、10~90代の男女計7人が熱中症の疑いで病院に運ばれた。富山市の男性(74)は中等症とみられる。
富山駅前では、かげろうが立ち上り、路面に逃げ水が現れる中、人々が暑そうに横断歩道を渡っていた。
一方、雲上の北アルプス・雄山山頂(3003メートル)付近には、涼を求めて登山する人の姿が見られた。新型コロナウイルスの影響で、例年のようなにぎわいはなかったが、登山客は雄大なパノラマを楽しみながら山頂を目指していた。
室堂(2450メートル)の最高気温は18・3度で、平野部の暑さをよそに過ごしやすい気候となった。
富山地方気象台によると、5日は晴れ時々曇りで、暑さが続く見込み。最高気温は富山35度、高岡33度を予想している。