安曇野市豊科高家(たきべ)の休耕田で1万輪余のハスの花が咲き誇り、緑の田園風景の一角を鮮やかなピンク色で染めている。長梅雨によって生育が例年より2週間ほど遅れたが、ようやく盛りを迎えた大輪の花が行き交う人の目を楽しませている。
休耕田は約2・8ヘクタール。長野道東側の水田地帯にある。ハスを育てている近くの丸山衛さん(84)によると、10年以上前に自宅の鉢で育てていた品種「西安紅蓮(せいあんこうれん)」の1株を休耕田に移したところ、年々増えて、休耕田いっぱいに広がったという。
今年は天候不順で心配だったが、梅雨明けから一気に勢いが増したという。「ここ数年でいちばん花数も多く、見応えもある」と丸山さん。花が開いている午前7〜10時ごろが見頃で、お盆ごろまで楽しめそうだ。