打ち上げを控える県民衛星「すいせん」の実物大の模型の展示が8月7日、福井市の福井県立図書館で始まり、利用者が興味深そうに見入っていた。19日まで。
県内企業の宇宙産業参入を目指すプロジェクトをPRしようと県が企画した。すいせんは縦横60センチ、長さ80センチの超小型の地球観測衛星で、高性能カメラで地表を撮影する。模型のほか、設計・製造や利用システム開発を担う県民衛星技術研究組合の参画企業や県内の試験設備などを紹介。子どもたちが寄せ書きした応援フラッグも披露した。
母親と訪れた山崎音綾(のあ)さん(福井大附属義務教育学校4年)は「宇宙から自動車くらいの大きさの物を判別できるのはすごい」と目を輝かせていた。
今後、坂井市三国図書館(20日~9月2日)、鯖江市図書館(9月3~13日)など、県内の図書館で展示する予定。
県によると、「すいせん」は本年度上半期の打ち上げを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で10月以降に延期される可能性がある。