国民の祝日「山の日」の10日、伊那市と富士見町の境にある入笠山(1955メートル)に登り、山域の花や地形について理解を深める「エコ・ジオガイドツアー」があった。例年は首都圏の参加者がいるが、今年は伊那市や諏訪地域の7人のみが参加。ガイドの説明を聞き、八ケ岳連峰や南アルプスの眺望を味わった。
一行は午前8時半、マスクを着けて同町の富士見パノラマリゾートを出発。ゴンドラで山頂駅(1780メートル)に移動し、入笠湿原で見頃を迎えたオレンジ色のコオニユリなどを楽しんだ。その後、テイ沢や大阿原湿原を経て山頂までの往復14キロのコースを巡った。
友人と2人で参加した伊那市のパート織井恵子さん(61)は「マスクは暑かったが、花がたくさん咲く良い時季に来ることができた」と喜んでいた。
ツアーは、伊那市や富士見町などでつくる「入笠山観光連絡協議会」が毎年開いている。