安曇野市内で開く「安曇野花火」の実行委員会は14日、市内3カ所で計250発の花火を打ち上げた。例年は1時間半に1万2千発を上げるが、新型コロナウイルス感染症で中止に。それでも感染症の早期収束や地域を元気にしたいとの願いを込め、住民に事前に周知せずに約5分間、打ち上げた。
同市明科中川手の犀川河川敷と穂高西小学校の校庭、三郷明盛のソバ畑で一斉に点火。直径約300メートルに広がる10号玉などがつかの間、安曇野の夜空を彩った。
実行委は市商工会や市観光協会などで構成。宮下雅士委員長(47)は「夏のイベントの多くが中止となったが、花火を見た人が思い出に加えてくれるとうれしい。来年はコロナが落ち着き、ぜひ大会を開催したい」と話した。