建設予定地でドリームシグナルの世話をする大野さん=珠洲市三崎町細屋

建設予定地でドリームシグナルの世話をする大野さん=珠洲市三崎町細屋

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珠洲の農園 引退競走馬のセラピーへ始動

北國新聞(2020年8月16日)

 珠洲市三崎町細屋の農園「タイニーズファーム」が、引退競走馬を活用したホースセラピー事業に乗り出す。引退馬による地域おこしに取り組む団体「ホースコミュニティ」(滋賀県栗東市)は15日までに、農園に厩舎(きゅうしゃ)や馬場を整備するためのクラウドファンディングを始めた。珠洲の豊かな自然の中で、馬と人が癒やしの相乗効果を得られる場を目指しており、交流人口の拡大を狙う。
 ホースセラピーは乗馬療法とも呼ばれ、馬の観察や騎乗などを通じて身体や精神の機能の回復、強化を図る。社会性が強い馬との交流は、協調性やリーダーシップを養う効果も期待されている。競馬や乗馬よりも馬への負担が軽く、高齢でも活躍が期待できる。
 クラウドファンディングはネットサイト「キャンプファイヤー」で10月末まで実施する。目標金額は350万円で、馬3頭が収容できる厩舎と馬が走り回れる広さの馬場を整備する。特典には今後、農園での農業体験や、農園で余生を過ごす引退馬「ドリームシグナル」(雄、15歳)と交流する権利を追加する予定で、賛同者を珠洲に呼び込む。
 農園は7月、ホースコミュニティの代表理事でJRA(日本中央競馬会)栗東所属の調教師角居勝彦さん(金沢市出身)から、引退馬のついのすみかづくりに協力を打診されたことが縁で受け入れを始めた。農園を運営する大野隆志さんによると、倉庫を改装して仮の厩舎と約60平方メートルの馬場を設けたが広さが十分でなく、馬場も雨が続くとぬかるみになることから、施設の再整備が必要という。
 施設は11月に建設を始める予定で、建設には地元の子どもに参加してもらう計画だ。大野さんは「馬も人も幸せになる珠洲の良さに多くの人が触れるきっかけにしたい」と話した。

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