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日本の夏の伝統敷物「油団」ひんやり 越前古窯博物館

福井新聞(2020年8月16日)

 和紙を貼り重ねた伝統ある夏の敷物「油団」が、福井県越前町小曽原の越前古窯博物館にお目見えしている。伝統的な日本家屋の風情が漂う和室に、酷暑の中で心地よい「涼」を演出している。

 油団は、和紙を十数枚重ね合わせた敷物。表面にエゴマ油、裏面には柿渋を塗り仕上げている。ひんやりとした肌触りで、江戸時代から夏場の敷物として親しまれてきた。

 同館は、全国で唯一油団を作っている鯖江市の表具店「紅屋紅陽堂」から借り、夏の間、和室に敷いている。館内は越前焼で作られた風鈴も約1千個飾られており、軽やかな音色が聞こえる涼しげな空間となっている。

 8月15日、越前市から両親と訪れたきょうだいは「紙の敷物は初めて。ごろんと寝転がったら冷たくて気持ちよかった」と笑顔を見せていた。

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