北陸三県最大のトマト産地である小松市で16日、夏秋(かしゅう)トマトの出荷が県内トップを切って始まった。トマトはJA小松市野菜集出荷場に運び込まれ、同市と金沢市の市場でそれぞれ競りに掛けられた後、17日から県内の店頭に並んだ。月末以降は関西方面へも出荷される。
同JA夏秋トマト部会によると、今季は農家49戸が計5・5ヘクタールで「りんか409」「桃太郎はるか」を栽培している。出荷は9月中旬に最盛期を迎え、12月までに前年並みの約360トンを見込む。
北哲也部会長(50)は「今年は長雨、日照不足、梅雨明け後の高温で水分管理に苦労したが、みずみずしく仕上がった」と話した。
同部会によると、昨年11月以降、市内のビニールハウスの扉に何者かが穴を開けた被害については7月10日以降、新たな破損は確認されていないという。