初日のオープニングライブに向け、稽古に励む鼓童の若手メンバー=佐渡市小木金田新田

初日のオープニングライブに向け、稽古に励む鼓童の若手メンバー=佐渡市小木金田新田

新潟県 佐渡 祭り・催し

鼓童の演奏 今年はオンライン 21日から佐渡で国際芸術祭

新潟日報(2020年8月19日)

 新潟県佐渡市の夏を沸かす国際芸術祭「アース・セレブレーション(EC)」が21~23日、オンラインで開かれる。太鼓芸能集団「鼓童」が3日間で四つのライブパフォーマンスを披露するほか、佐渡の魅力を発信する旅番組も放映する。今年は新型コロナウイルスの影響を考慮し、全てのプログラムを無観客とした。メンバーは世間に漂う閉塞(へいそく)感を太鼓の音色で吹き飛ばそうと稽古に励んでいる。

 ECは、佐渡市や鼓童文化財団などでつくる実行委が主催し、今年で33回目。鼓童とゲストの演奏を中心に、多彩なイベントが楽しめる行事として国内外から多くの観客が訪れていたが、今年は新型ウイルスの感染拡大を防ぐため、初めてオンライン、無観客での開催に踏み切った。

 メンバーら約50人が2カ月かけて自ら動画撮影や編集を行い、計34番組を作成した。動画投稿サイト「ユーチューブ」にEC専用チャンネルを開設し、3日間それぞれ7時間にわたって無料配信する。

 22日は鼓童メンバーが島内を巡る旅番組で佐渡観光の魅力を発信するほか、大野亀や小倉千枚田など風光明媚(めいび)な自然の中で収録した演奏も放送する。最終日23日午後5時からはECの「聖地」ともいえる城山公園で5年ぶりにオールスターライブを行う。ベテランから若手35人が11曲を生配信で届け、クライマックスを盛大に飾る。

 12日は、初日のオープニングライブを担う若手メンバー12人が小木金田新田の鼓童村で稽古を行った。本番さながらの引き締まった表情で太鼓を打ち鳴らし、士気を高めた。

 総合演出を手掛けた石塚充さん(41)は「今年は会場で生演奏を聴いてもらうことはできないが、オンラインはより多くの人に鼓童や佐渡を知ってもらえる良い機会。子どもからお年寄りまで家でくつろぎながら楽しんでもらいたい」と呼び掛けた。

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