福井ゆかりの若手イラストレーターによる企画展「わくわく ふくらむ イラストの森」(福井新聞社後援)が、福井県あわら市の金津創作の森美術館で開かれている。作家4人の個性があふれる、優しくて愉快な挿絵や映像など約120点が並ぶ。9月27日まで。
メインの展示は、さいとうかおりさん(越前市)の「みんなの森」。子どもと動物が森で楽しそうに戯れる世界を描いた大作で、鮮やかな色彩は心に潤いを与えてくれる。ほおを緩めながら鑑賞する姿がみられ、訪れた女子児童は「想像力が豊か。自由に伸び伸びと描いているところが良かった」と感心した様子だった。
海遊館(大阪市)の30周年の広告・CMを手掛ける引野裕詞さん(福井市)は、恐竜や眼鏡、宇宙船をモチーフにした幾何学模様のカラフルなアニメーションを披露した。床に恐竜や動物の足跡を映し出す趣向で、子どもたちの"わくわく感"をギュッとつかんでいた。
メーキング動画なども紹介され、来場者は、つだんぼさん(あわら市)、ひであつさん(越前市出身)の作品とともに、夢や希望が膨らむイラストレーションの世界を楽しんだ。
金津創作の森は8月30日まで、夏休み企画として風鈴や蚊やり豚の絵付け、藍染め、竹細工体験を行っている。詳細はホームページで。