会場に展示された作品をじっくりと鑑賞する来場者=能美市九谷焼美術館「浅蔵五十吉記念館」

会場に展示された作品をじっくりと鑑賞する来場者=能美市九谷焼美術館「浅蔵五十吉記念館」

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現美能美展2千人突破 会期23日まで

北國新聞(2020年8月22日)

 能美市九谷焼美術館で開かれている第76回現代美術展能美展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社、能美市、川北町など主催)は来場者が2千人を超え、21日も多くの人でにぎわった。能美市で初めてとなる巡回展への関心は高く、複数回にわたって会場に足を運ぶ愛好家の姿も。二つの会場には秀作103点が展示されており、来場者は美の息吹にじっくりと浸った。
 現美能美展は12日に開幕し、6部門の入選入賞作が展示されている。日本画、工芸、写真は市九谷焼美術館「五彩館」、洋画、彫刻、書は市九谷焼美術館「浅蔵五十吉記念館」がそれぞれ会場となる。
 地元作家をはじめとした力作を一目見ようと、会場には連日にわたって閉館時間まで人が訪れ、20日までの来場者は2183人となった。
 この日、夫と一緒に訪れた亀田洋子さん(65)=能美市大浜町=は「地元で立派な作品を味わうことができてうれしく思う」と満足そうに話した。祖父の作品を鑑賞するために足を運んだ糀元櫂さん(25)=同市西任田町=は「すてきな作品ばかり。非日常の空間に癒やされる」と笑顔を見せた。
 今年は加賀、白山、七尾、小松の4市で巡回展が予定されていたが、コロナ禍で加賀展と白山展が中止となり、南加賀では小松展に続く開催となる。能美での開催を希望する声を受け、能美市誕生15周年、川北町制施行40周年の記念事業として初めて企画された。
 会期は23日までで、入場料は一般430円、75歳以上320円、高校生以下は無料となっている。

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