スイカやメロンなどの果物に模様を彫り込む「フルーツカービング」と、せっけんに彫る「ソープカービング」の作品展(福井新聞社後援)が8月22日、福井県福井市のハピリンで始まった。涼やかな芸術作品が訪れた人を楽しませている。23日まで。
フルーツカービングは700年以上の歴史を持つタイの伝統工芸。現地で腕を磨いた坂井市出身の佐藤朋子さん(49)=京都市=が指導する福井新聞文化センターなど県内3教室の受講生約30人が、100点余りを出品している。
使うのは専用ナイフ1本。メロン、リンゴ、ウリなど果物、野菜の作品の多くは展示前日に制作した。スイカに花びらを彫り込んだ作品は果肉の赤、内皮の白、表面の緑が織りなす鮮やかなコントラストが見もの。新型コロナウイルス感染症の終息を願い、アマビエを彫った作品もある。買い物客らも足を止め、感嘆しながら写真に収めていた。