炭の窯出し作業を進める会員=8月23日、福井県勝山市荒土町細野

炭の窯出し作業を進める会員=8月23日、福井県勝山市荒土町細野

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炭でまちおこし 福井・勝山の住民、伝統継承へ汗

福井新聞(2020年8月24日)

 伝統の炭焼きに取り組んでいる福井県勝山市荒土町の住民団体が8月23日、地域の山林で炭の窯出しを行った。かつて地元で盛んだった炭焼きを復活させ、まちおこしにつなげようと活動を始めて今年で17年目。関係者は「若い世代を巻き込みながら、さらに精力的に地域の伝統を引き継いでいく」と意気込んでいた。

 中山間地の荒土町内ではかつて、冬季の収入源として木炭の生産が盛んに行われていた。時代の流れとともに炭焼きは昭和40年代初めごろに廃れ、あちこちにあった窯も消えていった。

 炭焼きを地域の遺産として残していこうと、住民でつくる「荒土町ふるさとづくり推進協議会」が2003年夏、手造りで山の斜面に窯を復活させ、炭焼き小屋を設けた。

 これまで年3、4回の炭焼きを行っており、今回は6月に続く今年2回目。会員の男性の指導でクヌギ、ミズナラ約1・8トンを窯入れし、今月7日から5日間焼き上げた。

 23日の窯出し作業には会員ら約20人が集まった。灰がかかった炭を次々と運び出し、慣れた手つきでのこぎりで切断していった。

 出来上がった炭は約300キロ。荒土町産の炭は火持ちが良いと評判で、会員たちは「なかなか質の良い炭になった」などと笑顔で話していた。荒土町公民館や同市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」で、5キロ入り1箱1200円で販売する。

 同会の会長は「炭は荒土町の特産として定着したと思う。今後はウドの特産化に取り組みたい」と話していた。

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