加賀市の旧大聖寺川で14年間使われ、5月に小松市が取得した木場潟の流し舟2隻が24日までに改修を終えた。船体には木場潟を代表する植物のハスやショウブが描かれており、大聖寺で愛された舟は木場潟の新たな観光の目玉として再出発する。
舟は木場潟のハスの花にまつわる民話と、潟の南園地に群生するハナショウブにちなみ「はすの花嫁丸」「花しょうぶ丸」とそれぞれ名付けられた。いずれも長さ7・79メートル、幅1・56メートルで、屋根に太陽光パネルを備える。船体は繊維強化プラスチック(FRP)製で、屋根は木造となる。
2006年から旧大聖寺川を遊覧してきた流し舟は運航ルートの安全確保が難しくなったため、今年4月に廃止された。舟は小松市が譲り受け、木場潟での運航に向けて改修していた。
9月20日から土日祝日に運航し、船頭2人が櫓(ろ)と竿(さお)で舟を操縦して木場潟南園地を周遊する。