茶色になったツバキの実の成熟具合を確認する安宅代表(右から2人目)らメンバー=野々市市野々市中央公園

茶色になったツバキの実の成熟具合を確認する安宅代表(右から2人目)らメンバー=野々市市野々市中央公園

石川県 金沢市周辺 花・紅葉

野々市の花木 「椿十徳」の理念を学ぼう

北國新聞(2020年8月26日)

 野々市市の花木であるツバキの魅力を知ってもらいたいと、市内のボランティアサークルが9月から市内の親子向けに体験事業を始める。ツバキ油を搾るための実の採集を皮切りに、油や花びらを使った料理、花びら染めを来年1月まで計3回繰り広げる。ツバキが植えられた野々市中央公園が「国際優秀つばき園」に認証された好機を逃さず、花への関心や花言葉「椿(つばき)十徳」の理念を説く。
 体験事業は市民5人でつくる「e(い)-やん」が行う。メンバーは市の許可を得て、野々市中央公園に植えられているツバキの実を採集するなどし、自作した油やクッキーを販売するなどの活動を行っている。
 第1弾は9月6日、同公園で実を採集する。e―やんによると、実は例年9月上旬から成熟し、油や栄養分を蓄える。油は約60キロ分の種から5分の1程度の約13リットルしか採れないことから貴重とされ、一般的に食用のほか、化粧品や薬品、せっけんなどの原料に用いられている。
 11月8日には「にぎわいの里ののいちカミーノ」で油を使い、花びらを砂糖と煮詰めたジャムなどを作る。来年1月17日にはヤブツバキの赤い花が咲くのを待ち、花びら染めを予定する。
 開催当日は3密にならないよう配慮し、市内在住の小学生と保護者約20人を先着順で募集する。全3回を通して参加することが望ましいとしているが、1回だけでも構わない。公益財団法人いしかわまちづくり技術センターから助成を受ける。
 メンバーによると、ツバキは市民にとって身近な存在だが、子どもたちには油が搾れるなどの利用価値があることはあまり知られていない。花言葉の「椿十徳」は奉仕や公徳、謙遜(けんそん)など十の美徳があることを示しており、市がまちづくりの理念に掲げてもいる。
 安宅三枝代表(68)は「椿十徳の意味を子どもたちに言葉で伝えるのは難しいが、体験からツバキの価値や魅力を感じ取ってもらいたい」と話した。参加の申し込みはメール=tmshh.3e@gmail.com=まで。

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