長野市のながの観光コンベンションビューローは、市内外の見どころを巡る自転車コースを紹介するウェブサイト「ＮＡＧＡＮＯＣＹＣＬＩＮＧ」を開設した。自動車の交通量が比較的少ないルートを選ぶなど、サイクリストに「『走りやすさ』と『安全』を提供する」ことを主眼に、６コースを公開。今後、さらに追加する計画だ。

　全長５０キロから１０６・７キロの６コースはいずれも長野駅東口が出発地。５段階の「走りやすさ」や、走るのにお勧めの時季も示した。初級向けの千曲川サイクリングロード〜戸倉上山田温泉コース（５０・９キロ）のお勧めは「通年」。千曲川沿いの自転車専用道を通って千曲市戸倉上山田温泉の「カラコロの足湯」を訪れる。平らな道が多く、走りやすさは最高ランクとした。

　他に中級向けの「信濃町もろこし街道〜戸隠鏡池コース」（６８・６キロ）、上級向けの「鬼無里大望峠＆峰方峠コース」（１０６・７キロ）などを用意する。

　自転車を活用した観光「サイクルツーリズム」の普及を目指す長野市と連携した取り組み。コースを紹介する紙の「マップ」は既にあったが、サイト開設に当たりコースを見直した。ロードバイク歴６年ほどのコンベンションビューローの男性担当者（３２）が昨春から実際に走り、交通量や路面状態を確認した。

　コースは主要道路から外れることが多いため、ＧＰＳ（衛星利用測位システム）付きの「サイクルコンピューター」用にコースデータをダウンロードすることもできる。年内には秋、春など季節ならではの見どころを巡るコースを追加したいとしている。